2014年3月15日土曜日

ヤマシギ Scolopax rusticola

 本県では主に冬鳥として渡来するが、夜行性であり、日中は薄暗い林や藪の中に潜んでいるため、目にする機会は多くない。日没後、湿地や畑などに出て来て嘴を地面に挿し込みミミズや小動物を採食する。
 本県の繁殖例としては、6月に2羽のヒナを連れた親の記録がある。 繁殖期には夕方や明け方にブウーブウーと低い声で鳴き、キチッキチッと短く鋭い声を出し飛ぶことがあるが、越冬期には鳴かない。
 神奈川県では、生息環境が開発の対象になりやすい湿地環境のため減少し、観察例も減少しているとして、非繁殖期・希少種に区分された。