2014年3月6日木曜日

クロジ Emberiza variabilis

 本県には平地の常緑広葉樹林に冬鳥として飛来し、丹沢山地では繁殖の記録もある。採食物はイネ科の実、ヒサカキの落ちた実、ミズヒキの実、地面に撒かれたヒマワリの種などが記録されている。また、繫殖期にはハチの採食例も記録された。囀りはホイチーチーチーホイチーと聞こえる。
 神奈川県では生息数が少なく安定しておらず、ソウシチョウとの競合の可能性もあり、生息環境の悪化が懸念されるとして繁殖期・絶滅危惧Ⅰ類に、また冬季は越冬個体が減少し、定期的に観察されなくなった場所もみられるとして非繁殖期・減少種に区分されている。