解説


 神奈川県内で記録されている鳥と、主にその生息状況について解説しています。
解説文は、日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥の文章を基にしています。




2014年1月7日火曜日

オオバン Fulica atra

 本県では主に越冬期に大きな河川や湖沼で見られるが、近年その数が多くなり、分布を広げている。関東では、茨城県や千葉県で繁殖しているが、全国的に見ると繁殖範囲は局所的であり、繁殖例も少ない。(環境省自然保護局生物多様性センター2005)
 本県では2000/06/18に川崎区浮島町の処理場の池で、4つがいの繁殖が初めて確認された。ヨシ群落や草むらに枯葉を積み上げ産卵する。孵化した雛は全身が黒く、顔には赤と青の皮膚が露出した部分がある。
 オオバンには足に弁足というヒレがあり、泳ぎが得意で、葦原などを歩いて移動する姿はあまり見かけない。採食は泳いでアオサやミズゴケなどの水草や水生昆虫などを採るが、水に潜って水草を採ることも多い。水面を泳ぎながらクエーン、クエーン、キョキョと聞こえる声で鳴く。冬は群れで生活することが多く、水草を巡りカモなどと争う姿もよく目にする。