解説


 神奈川県内で記録されている鳥と、主にその生息状況について解説しています。
解説文は、日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥の文章を基にしています。




2013年12月21日土曜日

クイナ Ralls aquaticus

 本県では冬鳥として河川や休耕田に渡来するが、姿を見る機会はあまり多くない。関東地方では、過去に1988年栃木県渡良瀬遊水地、1992年茨城県神栖で繁殖が記録されている(栗崎1992)。生息環境としてはヨシやオモダカ等の水生植物が繁茂する川や池、休耕田を好み、あまり開水面には出て来ない。朝や夕方には活発に採食するため目につきやすくなるが、警戒心が強くちょっとした物音や足音などにも驚き、すぐさまヨシ群落や草むらに駆け込み、姿を隠す。鳴き声はキイーッ、クッ、クッ、キュウキュウと聞こえる声を出す。サワガニ、ミミズ、アメリカザリガニ等の水生生物を採食する。また小魚の死骸などを突くこともある。動物食だけでなく潜水して藻を咥えてきて食べたりする。神奈川県では、ヨシ群落の減少及び群落の質的な劣化傾向による生息環境の悪化があるとして、非繁殖期・絶滅危惧Ⅱ類に区分された。