解説


 神奈川県内で記録されている鳥と、主にその生息状況について解説しています。
解説文は、日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥の文章を基にしています。




2013年12月6日金曜日

ユリカモメ Larus ridibundus

 主にユーラシア大陸の沿岸部と内陸部で広く繁殖する小型のカモメで、嘴と脚が赤く、夏羽では頭巾をかぶったように頭が黒くなる。冬羽では、頭は白く、眼の後ろに黒斑がある。冬鳥として多数が渡来し、神奈川県では9月から4月まで群れが観察される。夏季にも少数の残留個体が見られることがあり、ほぼ年間を通して記録がある。
 港や海岸で観察される他、川もよく遡る。相模川では河口から25km付近まで見られ、相模原貯水池にも出現する。境川、大岡川などの都市河川にも現れるが、年によって個体数の変動が大きい傾向にある。川で見られる個体は、夕方には川を下って、海上で夜を過ごすと考えられる。
 食性は変化に富んでおり、魚の死体を食べる他、ダイビングで魚を採る、干潟でゴカイを採る、水面に浮かぶ小さなものを啄ばむ等観察されている。また、人馴れした個体が増えており、パンくずなどで容易に餌付けられる。横浜市の山下公園などでは、多くの個体が餌付いていて、ドバトとともに餌をやる人の周囲に群れているのが観察される。カモやコイへの給餌を横取りすることも多い。