2013年12月27日金曜日

ノスリ Buteo buteo

 本県では、主に冬鳥として渡来するが、山地や丘陵地には少数が夏季にも生息する。森林、草地、農耕地で観察されることが多い。ネズミ、モグラなどの小型哺乳類や鳥類を捕食する。樹上にとまって獲物を探すことが多いが、ホバリングして獲物を狙うこともある。チョゲンボウ、ハシボソガラス、ハシブトガラスからモビングを受けることや、オオタカに追われる観察記録もある。
 ピーピー、ピィエーキョッキョッキョッ、キイキイキイ、キュイー等の声が確認されている。
 神奈川県では繁殖期の個体数は少なく、繁殖記録も同一場所で継続していることもなく、生存基盤は、決して安定しているとは言えないとして絶滅危惧Ⅱ類に、また、非繁殖期は、越冬地である草地的環境が河川敷のグランド化や農耕地の開発、河川改修により消失、激減しているため、希少種に区分された。