解説


 神奈川県内で記録されている鳥と、主にその生息状況について解説しています。
解説文は、日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥の文章を基にしています。




2013年11月20日水曜日

タシギ Gallinago gallinago

 本県には春と秋の渡り時に観察される旅鳥として、または冬鳥として水田や河川、休耕田などで観察される。冬季は、湿田が減少してしまったため河川や遊水池や、水が多少残っているよう水路などを越冬環境として生息している。日中は草や稲の切り株などの陰でじっとしていて、夕暮れと共に活動を始める。ただ曇天や雨の日などには日中から川岸や水田で採食することもある。水田の近くや川岸を歩いていると、突然ジェと鳴いて足元から飛び立つことが多く、驚かされる。警戒心が強く、草陰で外敵が通り過ぎるまでじっとしているが、眼だけはしっかりとその動向を捉えている。長い嘴を地面に突き刺して上下に動かし、地中の小動物などを捕食する。トビハゼ、ゴカイ、フジノハナガイが食物として記録されている。神奈川県では、近年、個体数の減少は見られないが、本種は常時水のある農耕地や用水路を好む傾向があり、休耕田や湿田、湿地の減少により生息環境の悪化が心配されているとして、非繁殖期・注目種に区分された。