2013年11月6日水曜日

ホシハジロ Aythya ferina

北海道東部では少数が繁殖するが、主に冬鳥として本州以南の湖沼、川、河口に渡来する。本県では1980年代末から1990年代前半に渡来数が大きく増えたが、この10年間は減少している。都市公園の池や内湾でまとまった数で見られることが多い。芦ノ湖や丹沢湖でも見られるが、小さな川に入ることはまれである。岸辺の草に隠れるような行動はせず、開けた広い水面に群れることが多い。雌雄が同数ではなく、雄が雌の2倍程度見られる。潜水して水草などをくわえ上げて食べるが、人の投げたパンなども食べる。求愛行動はあまり見られず、春になっても雌雄ペアで行動することは少ない。鳴き声が聞かれることは少ないが、ピーヨピーヨと口笛のような声で鳴いたという記録がある。4月半ばには殆ど渡去するが、羽を痛めて越夏する個体が数箇所で観察されている。