解説


 神奈川県内で記録されている鳥と、主にその生息状況について解説しています。
解説文は、日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥の文章を基にしています。




2013年11月2日土曜日

アオサギ Ardea cinerea


 低地の海岸、河川、水田などの水辺に通年見られるが、標高の高い芦ノ湖や山間部の水辺でも記録がある。1980年代までは、冬鳥として渡来していたが、若鳥の越夏例は稀にあった。90年代に入り、成鳥の越夏例も見られるようになり、留鳥化した。繁殖は通常、コロニーを形成して行う。
 本県では1995年に戸塚区名瀬町で繁殖が確認され、それ以降、南足柄市、寒川町、横須賀市、藤沢市で繁殖の記録があるが、斜面林に見られることが多い。戸塚区、横須賀市では糞による害が原因で追い払われた。2006年には平塚市花水川付近と戸塚区金井遊水地で新たに営巣が観察されている。
 主に水辺で魚類を捕食するが、草地ではバッタも捕らえる。また、人が与えたパンを食べることがある。サギ類やカモメ類等他の鳥から魚を横取りするなどの観察例もある。他県では動物園内で繁殖し、海獣類の餌の魚を横取りする例も知られている。採食時も休息時も動きが穏やかで、魚を狙ったまま数分間も動かないことも多い。半開きにした翼の下面に光を受ける日光浴は本種独特のものである。夜間も活動するらしい。ゲー、ガアガアなどの声を出す。