2013年11月30日土曜日

エナガ Aegithalos caudatus

 本県では留鳥として、丘陵地から山地にかけての森林に生息し普通に見られる。秋から冬にかけては平地の都市公園や人家の庭先でも観察される。繁殖期はつがいで縄張りを持ち、都市部を除く全域で普通に繁殖している。木の枝の又にお椀状の巣を作り、巣材としてクモの糸や苔、羽毛、獣毛を使う。

 冬季はシジュウカラやヤマガラ、メジロ、コゲラなどと混群をつくり、行動する。主に枝先近くで昆虫、クモ類、木の実を採食する他、葉先のアブラムシを停空飛翔しながら捕食する。ミズキ、サクラ、アカメガシワ、カラスザンショウ、シデといった木の実やサクラの花の蕾、カラマツの芽、餌台に置かれた柿の実、昆虫の幼虫を採食したという観察例が報告されている。
 一年を通じてジュリジュリ、チリリリーという声で鳴き、地鳴きはチッと小さな声で鳴く。