解説


 神奈川県内で記録されている鳥と、主にその生息状況について解説しています。
解説文は、日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥の文章を基にしています。




2013年10月27日日曜日

アオジ Emberiza spodocephala

 本県には主に冬鳥として全域で観察され、平地から丘陵地の林や農耕地、川原に渡来し、公園や人家の庭先でも見られる。10月下旬から5月上旬まで観察されるが、6月8日に観察された例もある。3月から4月にかけて囀りが聞かれることもある。
 繁殖は箱根の一例が報告されている(1994)。 このほか2000年に藤沢市で巣立ち雛、7月に茅ヶ崎市で夏羽の個体が観察されており、今後も低地での繁殖例が増える可能性があるため、注意を要する。
 冬季は小群を作って生活することが多い。また、カワラヒワやシジュウカラ、ホオジロと一緒に食物を探す姿が観察されている。草の種子を採食するほか、繁殖期には昆虫やクモ類も食べる。ヨシやオギ、ススキ、オヒシバ、オオブタクサ、イノコズチの種子、梅の花の蕾、クヌギやスダジイの花、タケニグサの翼果、ミミズ、ガを採食したという観察例のほか、飛行する昆虫をフライキャッチしたという記録も報告されている。
 神奈川県では、個体数が少なく安定していないとして、繁殖期・絶滅危惧Ⅱ類に区分された。