解説


 神奈川県内で記録されている鳥と、主にその生息状況について解説しています。
解説文は、日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥の文章を基にしています。




2013年10月25日金曜日

オナガガモ Anas acuta

 冬鳥として湖沼、河川に多く渡来する。本県でも各地で普通に見られ、数も多い。県内への渡来は9月下旬から始まるが、春の渡去は比較的早く、3月中には殆どが去ってしまう。芦ノ湖や丹沢湖などの山地の大きな湖には少なく、都市公園の池や川の下流に多い。海に出ることも多い。
 水草や水底の泥をかき回して出てくる小さな動植物を食べるらしく、浅瀬で逆立ち採餌をよく行う。食物が特定された観察例は少ないが、シロツメクサの記録があり、オオバンが食べていたオオカナダモを横取りした観察例もある。都市公園の池などでは人が投げたパンなどに集まることも多いが、こういう場合警戒心が少なく、真っ先に人馴れする傾向がある。
 一羽のメスを数羽のオスが取り囲んで、首を上下し、尾羽を立てる求愛行動が見られ、そのときにピリリッ、ピリリッとかヒューヒューと鳴くのが観察されている。また、同様の求愛行動で、嘴を水に浸けてから首を伸ばし、そのときにクッ、クッと鳴く観察例もある。