2013年9月29日日曜日

ハマシギ Calidris alpina



 本県では春と秋の渡りの時期、または冬季に海岸や河口、入江などで大群が観察される。秋の渡りの時には、内陸部の休耕田などで観察されることもある。また、冬季、多摩川河口、相模川磯部堰、酒匂川などで越冬する個体も見られる。
 シギのなかまでは比較的観察機会の多い種である。夏羽には腹部に黒い模様が見られる。干潟では泥の表面や水中を突きながら、ゴカイや小さな甲殻類を採食する。採ったものを水洗いする行動も観察される。時折一斉に飛び上がり、一糸乱れぬ群飛行を繰り返す。ジュールジュールと鳴きながら飛ぶ。
 神奈川県では、渡来環境である干潟や河川の泥濘地、休耕田などの減少に伴い、観察例、渡来数の減少が著しいとして、非繁殖期・絶滅危惧Ⅱ類に区分された。

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