2013年8月7日水曜日

ヒメアマツバメ Apus affinis

 主に関東地方以西に留鳥として局地的に分布する。1967年に静岡市で国内初の繁殖が確認されたが、それに先立つ1965年に鎌倉市で本種の可能性のある観察例がある。
 現在では本県全域で周年観察される。巣はコシアカツバメやイワツバメの古巣を利用したり、時には乗っ取ることも多いが、羽毛と唾液で自作することもある。巣は、周年の塒としても使う。巣の入り口には羽毛が付いているのが特徴である。泥の巣は壊れて来ると、羽毛などの巣材を唾で固めて増巣し、自作の巣はしばしば10数個が固まって作られることがある。
 上空をジュリリ、ジュリリ等と鳴きながら飛びまわる。ツバメやイワツバメ、アマツバメとの混群で飛ぶこともあり、時には100羽以上の群れが見られることもある。
飛びながら空中の虫を捕える。

 繁殖個体数が減少しており、県東部では糞害のため巣が落とされるとして、繁殖期・減少種に区分された。
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