2013年8月31日土曜日

オオミズナギドリ Calonectris leucomelas

 全国の島嶼で繁殖し、普通に見られる。本県では、沿岸域で普通に観察される。漂着死体、洋上のソアリング、船の追尾、定置網付近の飛翔の記録がある。初認は2月下旬頃、終認は11月下旬。城ケ島沖や真鶴半島沖では、数百の群れが広範囲に広がり、群れで海面に突っ込み採食するのが観察される。その群れのなかには、カマイルカなども群れになって採食することがある。(城ケ島沖の海鳥観察グループ私信)。翼上面が黒っぽく、腹部、翼下面が白いので、遠くの群れを観察すると、白と黒の2種類の鳥が舞っているように見える。同時期に観察されるハシボソミズナギドリやハイイロミズナギドリと比較すると、ひとまわり大きく、識別は容易である。アカアシミズナギドリはほぼ同じ大きさであるが、全体に黒っぽく、下面は少し淡い。
 ミズナギドリ類の識別において、モノサシ鳥的な種で、飛翔時の羽ばたき速度・状態・翼開長・胴体の太さなど、把握すべきポイントは多い。


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