解説


 神奈川県内で記録されている鳥と、主にその生息状況について解説しています。
解説文は、日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥の文章を基にしています。




2013年7月6日土曜日

サシバ Butastur indicus


 本県には夏鳥として渡来し、3月下旬から10月下旬まで見られる。丘陵地の林や、農耕地の入り組んだ環境に生息するが、繁殖の記録は激減している。

 樹上などから獲物を探し、地上や樹冠に降りて、主にヘビ類、カエル類、直翅目の昆虫(バッタ、キリギリス類)、ムカデ、ゲジ類などを捕食するが、小鳥や他の昆虫なども食べる。
 秋には8月頃から移動を始めた個体が観察され、9月中旬から10月中旬に渡り途中の個体が多い。横須賀市武山、南足柄市足柄峠では通過個体が多く、気象条件により1日に数百羽が通過することがある。
 トビ、オオタカ、ハシブトガラスからモビングを受け、トビに対して逆にモビングをする行動が観察されている。ピックウィー等と聞こえる声で鳴く。
 本来の繁殖環境である谷戸をとりまく樹林環境が土地開発により激減、また、残された谷戸田も耕作放棄され、繁殖個体が激減したことから、繁殖期・絶滅危惧Ⅰ類に区分された。

(日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥2001-05より)


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