解説


 神奈川県内で記録されている鳥と、主にその生息状況について解説しています。
解説文は、日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥の文章を基にしています。




2013年6月28日金曜日

カッコウ Cuculus canorus

 


 夏鳥として平地や山地の森林に渡来する。本県では5月から7月に囀りがよく聞かれている。ホオジロ、モズ、オオヨシキリに托卵するが、本県では相模原市でオナガに托卵した記録がある。雄はカッコウ、カッコウとよく響く声で鳴く。ガの幼虫を食べるが、観察例は少ない。神奈川県では生息数の減少がみられ、繁殖状況は托卵相手の状況に左右されるため、繁殖基盤が脆弱であるとして、繁殖期・絶滅危惧Ⅱ類に区分された。
(日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥2001-05より)

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2013年6月15日土曜日

カイツブリ Tachybaptus ruficollis


 本県では、留鳥として主に淡水の水辺に生息し、繁殖もしている。冬期のほうが生息域が広がるためか、観察例も多く、海上での記録もある。全国的に近年、減少が目立つというが、県内での減少は認められない。
 魚、エビ、オタマジャクシ、アメリカザリガニ、水生昆虫などを主に潜水して捕食するが、時には潜水せず水面でつまみ採るような採食もする。
 繁殖期には、枯れ草や葉などで岸近くに浮き巣を作り、抱卵、子育てをする。抱卵は雌雄で交代で行う。巣を離れるときに、枯葉などで卵を覆い隠す行動が見られる。水面を助走しながら、素早いはばたきを繰り返し飛び立つ。

 (日本野鳥の会神奈川支部編 20世紀神奈川の鳥より)


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2013年6月12日水曜日

コマドリ Erithacus akahige

 本県には夏鳥として渡来する。春の渡りの時期には、京浜、湘南、三浦地区でも観察されるが、5月以降は県西部の山地での観察が殆どとなる。丹沢山地で繁殖しているが、確認記録は少ない。囀りはヒンカララララ、ヒンカララララ等と聞こえる。囀るとき以外は林床の笹薮や渓谷に生息することが多いので、姿を見る機会は少ない。地上で昆虫類、クモ類、ミミズ等を採食する。
 神奈川県では丹沢山地の標高の高い地域での繁殖が確認されているが、近年は減少傾向にあり、既に見られなくなっているところもあるとして、繁殖期・絶滅危惧種Ⅰ類に区分された。
(日本野鳥の会神奈川支部編 20世紀神奈川の鳥、神奈川の鳥2001-05より)


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2013年6月7日金曜日

ササゴイ Butorides striatus

 夏鳥として九州以北に渡来し、南日本では越冬個体も見られる。本県には夏鳥として渡来し、相模川、酒匂川などで普通に見られる。河川付近の林や社寺林の大木で、本種だけのコロニーを作って繁殖する。稀に冬期の観察記録がある。川岸や中洲のコンクリートブロックなどにたたずみ、魚が来るのをじっと待ち伏せし、魚が来ると素早く首を伸ばして嘴で挟みつけて飲み込む。また、水面に波紋を作って、魚を狙う行動も観察されている。食物として、主にウグイ、オイカワなどが記録されているが、セミやフナムシを狙った例も報告されている。鳴き声はキューと聞こえる。
 以前に比べ、社寺等の繁殖場所で糞の為に嫌われ、追い払われるケースも多々あり、安定した繁殖環境が得にくくなっているとして、繁殖期・絶滅危惧種Ⅱ類に区分された。
(日本野鳥の会神奈川支部編 20世紀神奈川の鳥、神奈川の鳥2001-05より)


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