2013年5月20日月曜日

ハシボソミズナギドリ Puffinus tenuirostris

 オーストラリア南東部の島々で繁殖。本県では4月から6月にかけて北上するのが確認される。オオミズナギドリに混じって確認される。観察例はそれほど多くない。移動中の若鳥が衰弱死して、海岸に打ち上げられた漂着個体の例、海上を飛翔、生簀周りでのイワシ採食、潜水採食の記録がある。習性はオオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリなどと大きく変わらないが、ミズナギドリとしては潜水の採食もよく観られる。ハイイロミズナギドリに比べ、ひと回り小さく、額の出っ張り、嘴の長さ、胴体の太さ等で近距離であれば識別は可能であるが、慎重な観察が必要である。また、本種の方が羽ばたきが早く、慣れれば、その差が認識され、識別の有効な手段となりうる。
(日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥2001-05より)



 
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