解説


 神奈川県内で記録されている鳥と、主にその生息状況について解説しています。
解説文は、日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥の文章を基にしています。




2013年5月16日木曜日

サンコウチョウ Terpsiphone atrocaudata

 本県では夏鳥として渡来し、5月から7月にかけて観察される例が多いが、引き続き10月頃まで観察される。生息環境は山麓部から丘陵地の常緑広葉樹林やスギ・ヒノキ林の暗い環境を好む。繁殖は山麓部や三浦半島の丘陵地で確認されている。雌雄が交代で抱卵し、巣の見張りをしている。巣はクモの糸をまわりに塗りつけて補強している。縄張り意識は強くテリトリーに侵入したオスをキッキと鳴きながら追い出し、異種の争いでは、センダイムシクイ、ヤマガラを追い払ったり、巣に近づいたタイワンリスを追った例、またオオルリに追いかけられた例もある。メジロ、シジュウカラ、センダイムシクイやコゲラと混群で移動していた例もある。採食はフライキャッチをして虫を捕った例がある。
 神奈川県では森林伐採、宅地開発、ゴルフ場の建設による丘陵地や低山の林の減少や、撮影や観察を目的とした人が起因となる繁殖阻害が懸念されている。繁殖期・絶滅危惧Ⅱ類に区分された。
(日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥2001-05より)






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