2013年5月10日金曜日

キョウジョシギ Arenaria interpres

 本県には春と秋の渡り時に旅鳥として観察される。顔にある黒色の隈取が特徴的なシギで、干潟や水田、河川の中洲などに飛来する。下を向いたまま歩き、打ち上げられたゴミや海藻、石などをひっくり返し、下に潜む小型のカニや水生昆虫を採食する。ときには死んだ魚や貝などをついばむこともある。歩きながらチチリチチリと聞こえる声を出す。飛んでいるときにはギョギョギョと聞こえる声も出す。海岸干潟の減少や内陸河川の護岸工事などにより餌場を含む渡来地が減っており、そのため渡来数、観察機会が激減しているとして、繁殖期・絶滅危惧Ⅱ類に区分された。
 


(日本野鳥の会神奈川支部編   神奈川の鳥2001-05より)
 
 
 

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