2013年4月26日金曜日

カワラヒワ Carduelis sinica



 スズメ大でオリーブ褐色の鳥で、メスは少し淡い。尾は凹尾で、飛ぶと翼に幅の広い黄帯が目立つ。嘴は肉色で太くて短い。本県では、四季を通して平地から丘陵地にかけて普通に見られ、繁殖もしている。川原や農耕地、林、樹木の多い公園で、10羽前後の群れでいることが多い。地鳴きはキリリコロコロやコロコロと鳴き、繁殖期には樹の梢や電線でキリキリコロコロ、ジュイーンと囀る。川原や草地に生えるオオブタクサの実や他の草の実、ヒマワリの種、アキニレ、ケヤキなどの樹の実を食べる。
 神奈川県内では繁殖期において農耕地や川原の減少により都市部近郊において減少傾向にある。
(日本野鳥の会神奈川支部編 20世紀神奈川の鳥、神奈川の鳥2001-05より)


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2013年4月22日月曜日

ウグイス Cettia diphone


 県内では、全域に広く分布し、繁殖期には丹沢や箱根の主陵部から丘陵地の林縁や笹薮に多いが、葉山町、藤沢市や栄区、金沢区などでも繁殖が確認されている。冬には丘陵地から平地に漂行し、市街地の公園、住宅地の庭、河川敷や湿地のヨシ原でも見られる。時にはメジロ、シジュウカラの混群と行動を共にする。2月頃から囀り始めるが、地鳴きはチャッ、チャッまたはジャッ、ジャッと聞こえる。

 

(日本野鳥の会神奈川支部編 20世紀神奈川の鳥、神奈川の鳥2001-05より)


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2013年4月20日土曜日

コチドリ Charadrius dubius

 本県では夏鳥として渡来するが、越冬する個体もあり、県内の河川では少数であるが一年中見られる。繁殖は主に各地の河川で行われるが、海岸の砂地や畑、造成地などでも確認されている。繁殖地はイカルチドリよりは下流域で行うことが多く、コアジサシのコロニー内に産卵することも多い。繁殖は砂礫地や砂地で行われるが、イカルチドリなどとは異なり、造成地の石の間などでも繁殖することがある。河川の治水対策やレクリエーション利用によって繁殖環境は悪化の傾向にある。
(日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥2001-05より)



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